≪第10回 健康(セルメ)川柳コンクール 受賞作品発表≫

尾藤先生 あいさつ、総評

セルメ川柳も第10回を迎え、公募川柳の中でもしっかりとした位置ができました。
多くのリピーター作家があり、句づくりの技術はぐっと進歩したように感じます。

昨年は、コロナ禍という新しい事象に川柳も埋没させられていたような気がしますが、
「ウィズ コロナ」といった考え方やワクチンの継続摂取により、だいぶ世の中も
一時期とは違ってきたようです。

時代を捉える川柳は、新型コロナが風俗化し、代わって戦争や食糧問題、エネルギー問題が
目の前に現れてきました。
そんなこともあり、コロナから抜けた作者の目は、ふたたび身の回りのセルメにも向かい、
時事川柳とは異なる一般句も多く見られるようになりました。
これも時代の移り変わりを反映しているのだと思います。

そんな時代だからこそ、人生にとって健康、セルメが大切であるという認識も深まっているように
川柳作品からは見えます。
そうであれば、川柳という小文芸を通してセルメ意識を広めよう試みは、うまくいっているという
事なのでしょう。
人間を直接描く川柳は、時代や社会を反映します。これからも明るく前向きな句が続いて
生まれてくる世の中である事を願ってやみません。


≪受賞作品≫
作 品 氏名(雅号)
大 賞 アプリから 今日のセルメを 褒められる さごじょう
 スマホが無いと一日が始まらず、シゴトも遊びも、恋も友情もスマホ便りの今日この頃。アプリの充実は、それぞれに合った健康づくりを指導、管理してくれるものも…。便利になったものです。とある日、気づけば、便利に使っていたと思っていたスマホアプリが、その成果を褒めてくれるようなメッセージ。使っていたと思っていたはずが、スマホに動かされていたことに気付いた時、その主客転倒が笑いになります。時代の一幕をアイロニーで上手く捉えました。
準大賞 笑顔から 上がる免疫 福来る 苺ちゃん
 三度目、四度目のワクチンでも免疫効果はあるのでしょうが、コロナウイルスの変異は、それを笑っているかのよう。「病は気から」なんていうと怒られそうですが、ストレスを避けることが免疫力を下げない道の一つ。14歳の作者は「笑顔から」という生き方でセルメを実践しているよう。こんな若い人に、現代社会のオトナは、その生き方を教えられるのは、忙し過ぎて自分が見えていないからかもしれませんね。若い世代の目が効いているようです。
日本チェーンドラッグストア協会
会長賞
冷蔵庫 糖質オフで あふれてる 松浦 陽
収束を 願うコロナと ウクライナ ハルル
JAPANドラッグストアショー
実行委員長賞
医者よりも カンフル剤の 孫の檄 ごん太
筋トレが 捗る朝の 翔TIME こうちゃん
健康(セルメ)川柳コンクール
実行委員長賞
健康を 語れる平和 かみしめる 朝山 ひでこ
やり繰りも 脳を鍛える 処方箋 アルサプア
スポンサー賞
ウエルシアホールディングス賞 ワクチンに マスクとセルメ 三銃士 みい
ウエルシア薬局賞 SDGs 早い話が まずセルメ 壮年隊
キリン堂賞 アラフォーの 意地はセルメで 若さ維持 たか
クスリのアオキ賞 いいセルメ 十人十色 それでいい とし
マツキヨココカラ
&カンパニー賞
インスタに 映える白髪の セルメパパ ピアノカフェ
あらた賞 ワクチンを 4回済ませ 歳バレる はな
第一三共ヘルスケア賞 大丈夫 母の言葉が 常備薬 モモッカス
大正製薬賞 朝散歩 増える仲間と 骨密度 宮ちゃん

上記受賞作品を含む優秀100作品は、こちらのPDFデータをご覧ください。
なお、賞金・賞品等は追って9月中に発送手続きを行います。
主催:一般社団法人 日本チェーンドラッグストア協会 健康(セルメ)川柳コンクール実行委員会